トランプ大統領の関税ストップ発言で株価はどう動く？つみたてNISA民が狙うべき高配当株とは

　最近、ニュースやSNSで「トランプ大統領が関税をやめるって言い出したぞ」といった話題をよく目にしますよね。

　実際に2025年4月9日にアメリカに報復措置をとっていない国に対しては、90日間関税措置を停止すると発表しました。

　つみたてNISAをやっている人にとって、アメリカの政治や経済の動きは他人事じゃありません。関税の有無で企業の利益はガラリと変わり、それに連動して株価も大きく動きます。

　今回は「トランプ大統領関税ストップ株価」の視点から、「今後の株価はどう動くのか？」「今仕込んでおくべき高配当株はあるのか？」といった疑問にズバッとお答えします。

トランプ氏関税ストップによる株価の影響の全体像

トランプ氏の「関税ストップ」発言の真意とは？

　2024年の大統領選を見据えて、トランプ氏は「再選されたら中国への関税は再評価する」と発言していました。これは保守層へのアピールでありつつ、ビジネス界からの支持を得る狙いも見え隠れします。

　関税のストップ＝輸入コストの減少＝企業利益の増加という図式を描ける投資家にとっては、朗報とも言えます。

米中関係の変化と市場の期待感

　バイデン政権下では関係悪化が続いていた米中間ですが、トランプ発言を機に一部で関係改善への希望も見え始めています。

　これにより、米国株市場では製造業や半導体銘柄を中心に買いが集まりました。こうした期待先行の動きは一時的かもしれませんが、長期目線では無視できません。

関税撤廃で株価が上がる業種・下がる業種

【上がる業種】

• 自動車（輸入部品コスト減）
• 半導体（中国との供給網強化）
• 小売（仕入価格の低下）

【下がる業種】

• 国内農業（価格競争激化）
• 一部防衛産業（対中けん制が弱まる）

今のうちに仕込むべき高配当株３選

　関税ストップが現実となった場合に特に恩恵を受けるとされる高配当株を紹介します。

1. アッヴィ（ABBV）：医薬品最大手で、中国市場拡大に強み
2. AT&T（T）：通信インフラの安定収益と高配当が魅力
3. コカ・コーラ（KO）：世界中に販路を持つ安定株

つみたてNISAでは買えないが注目したいETF

　高配当株をまとめて買えるETFは要チェックです。たとえば…

• VYM（バンガード高配当株式ETF）：米国の大型高配当株に分散投資
• HDV（iシェアーズ高配当ETF）：ヘルスケアや生活必需品中心
• SPYD：配当利回り重視の不動産・金融系多め

トランプ大統領の関税ストップ、株価と高配当株の関係

高配当株は“景気鈍化リスク”にも強い？

　景気の先行きが不透明な中でも、高配当株は一定の配当収入が見込めるため、資産形成において安定感があります。

　特につみたてNISAユーザーが、NISA外で“攻める”ならこうした銘柄は選択肢として有力です。

関税ストップが与える影響はいつ出る？

　株価への反映は「期待」と「現実」のギャップが鍵。発言直後は期待で上がり、本格的な政策転換が確認されれば実需で動く。つまり、今が仕込みどきになる可能性も。

日本株にも波及するトレンドとは？

　たとえば、ソニーやトヨタのようなグローバル企業は関税ストップの影響を受けやすい分、日本株投資家も無関心ではいられません。

　米中の緩和が進めば、世界的に輸出型企業に資金が集まりやすくなります。

高配当株の「増配」タイミングを読むコツ

　過去5年の配当履歴をチェックするのが基本。加えて、決算発表時の業績見通しと株主還元方針もポイントです。関税撤廃が収益押し上げにつながれば、増配の流れも強まる可能性あり。

今後のトランプ発言をどうウォッチするか？

　X（旧Twitter）や保守系メディアでの発言が主な情報源。信ぴょう性に欠ける発言も多いので、マーケットがどう反応するかを見るのが正解。注目イベントは共和党予備選とテレビ討論会です。

総括：トランプ大統領の関税ストップと株価の関係から考える、今すぐできる高配当株戦略

　最後にこの記事のポイントを改めて整理しておきましょう。

　「つみたてNISAだけじゃ物足りない」「高配当株でも攻めてみたい」という人には、今こそ情報を武器に投資の幅を広げるチャンスです。関税ストップの動きを見逃さず、賢く資産形成を進めていきましょう。